数学的日々

【教師冥利】

塾を35年やってきて、一番うれしいのは、かつての生徒さんのお子さんを教える機会に恵まれることです。 例えば「ご無沙汰しています。実は子供が今度受験で、親子二代教えていただければと思いまして」という電話がかかってくるのです。 あの子がこんなに立派な親になっていて、しっかり子育てをしていて、私を思い出してくれて、大切なお子さんを私に預けてくれる……。教師冥利に尽きます。

当時はサイトなどない時代でした。「この教え方でいいのか」などと迷いながらも一生懸命に生徒に向き合ってきました。その生徒たちがお子さんを連れて来るのは、当時の私のやり方が決して間違ったものではなかったということでしょう。

このような“再会”は数年前から増えてきました。この徳島の同じ場所で愚直に教えてきたからこそのご褒美だと感じています。 第2世代のためにも、もうひと踏ん張りしなければなりません。

(2021.11.30)

 

【“同じ系列”の数学の問題】

主要国公立大2次試験の数学の問題を30年以上毎年解いてきましたが、その間に気づいたことがあります。

大学は違っても“同じ系列”だと感じる数学の問題があるのです。例えば、2年前からO大学はZ大学に近づきつつあり、新たな“系列”を形成している様子が垣間見えます。

このような大学の水面下の動きを出題から察知し、塾での授業に反映させています。

(2021.10.21)

 

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