広島大医学部医学科・大藤君

湧源塾には中学1年から6年間通いました。きっかけは母の友人からの紹介です。数学の先取り学習をしたいという思いで入塾しました。

数学は学校の授業の前に予習していると効果が全然違います。予習していれば、学校の授業に集中しやすく、理解しやすい科目なのです。こう考える原点は、小5と小6の算数で苦戦したことにあります。なぜ苦戦したかと考えると、予習をしないまま小学校の授業で新しく習う分野についての講義を初めて聞き、その内容に馴染みがないため全く集中できなかったことにあります。この経験から数学への取り組み方として先取りが重要だと思い、中高では先取りすることを決めていました。

独学で数学を予習することについてですが、特に高2高3の数学は教科書を見ても説明が抽象的で分かりにくく、独学での予習は難しいのが現実です。そこを四宮先生はポイントを絞って分かりやすく説明してくださったので、質の高い予習ができました。説明はシンプルなので、私にはかえって分かりやすかったです。例えば、四宮先生が「ここ線引いて」とピンポイントに全部指定してくれて、「ここはこういう意味です」と端的に説明してくれます。この教え方は私に合っていました。

先取りしていると高2で数学をひととおり終えますから、高3は丸々演習に費やすことができます。高3は自分の志望校のレベルを早めに知っておくほうがこれからどうすればいいか分かるので、早く解きはじめるほうがいいと思います。四宮先生からは高3のはじめに勉強の仕方などのアドバイスを受けました。過去問からできるだけ多くのことを学ぶことが大事で、どんなことを学ぶかなど聞きました。

大阪大の過去問10年分を高3の1学期と夏休みにこなし、2学期は四宮先生がピックアップしてくださった過去問を解き、共通テストのあとは広島大の過去問をずっと解いていました。

受験で苦労したのは、志望大学の過去問を解き始めたときです。思うように点が取れないのです。解けなければいけない問題なのに一筋縄でいかない問題が少なくありません。教科書や問題集に載っている問題と違って、2次試験の問題は受験生にいろいろな作業を課します。そんな過去問ですが、小問が誘導してくれているのをうまく利用して解いたり、時間配分を意識したり、計算力がついたり、私が身に付けている典型的な解法や考え方をアウトプットしたりする良い機会でした。

過去問を解くのは本当に効果があります。頻出の考え方や計算力が多い問題は何回解いても考え方や計算力が身につくので、大事なエッセンスの入った問題は自宅で数回解き直しました。

受験後の自己採点はしていません。怖かったからです。それだけに、インターネットで自分の受験番号を見つけたときはほっとしました。

父が医師でしたので幼少期から医師という職業に関心を持っていました。医療の新聞記事やニュースを見て、医師になりたいと強く思うようになりました。中でも、人工呼吸器を付けている小さな子供の記事を読み、心を揺さぶられました。弟が3人いるせいか小さな子と接することには自信があります。小さな子の力になりたいという思いもあり、小児科医になって小さな子に寄り添って貢献したいと考えています。貢献という考え方を私がするようになったのは、テレビのドキュメンタリーなどを見て私が憧れる人はみんな何らかの形で社会に貢献をしたいという熱意を持っている人たちだったからです。もちろんどんな職業も社会になくてはならないものであり、熱意を持って携わる人たちはそれぞれの方法で社会に貢献しています。そんな中で私はこれからの人生を医学という分野で熱意を持って貢献していくつもりです。

【徳島文理高校2022年3月卒・湧源塾2022年卒】

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